ミニ作品紹介

有名作品から隠れた名作まで,様々な4コマ漫画を紹介するコーナーです.

お気に入りページで行っている作品紹介よりも,シンプルに紹介していきます.

 

 No.1~25 No.26~50 No.51~75 No.76~100 


No.109 大家さんと僕 矢部太郎/1巻(完結)/新潮社

 お笑いコンビ「カラテカ」の矢部太郎による実録漫画.矢部が暮らしているのは,2階建ての一軒家.2階に矢部,1階に大家である87歳のお婆さんが住んでいます.大家さんはとても上品な人で,何かと矢部のことを気にしてくれます.その気遣いに最初は戸惑う矢部でしたが,一緒にお茶を飲みながら大家さんの昔話を聞いたりするうちに,いつの間にか家族のような仲の良い関係になっていました.最近では希薄になったと言われる人への優しさが感じられて,心が温かくなりました.願わくば,こんな素敵な日々が少しでも長く続いてほしい.


No.108 ちんまり経理のヒメ先輩 kera/1巻(連載中)/タイム

 アラサー無職の若林は,親戚が営む店に住み込みで働くことに.若林に仕事を教えてくれるのは,中学1年生のヒメちゃん.ヒメちゃんは亡くなった母親の代わりに,経理のお仕事をこなしていたのです.ヒメちゃんは仕事熱心なしっかり者,だけど最近の中学生とは思えないほど機械オンチ,そして何より超かわいい!若林にからかわれてムキになったり,褒められてニヤニヤしたり,表情がコロコロ変わるヒメちゃんを見ていると癒やされます.また,他の4コマではお目にかかれないような素朴な画風もヒメちゃんの人柄とマッチしています.


No.107 ウザ姉!! セレビィ量産型/2巻(完結)/集英社

 高校生の宇佐美ミミは,おバカで構ってちゃん.マンガ絵を描くのが好きな弟にヌードモデルを申し出たりと,エッチなハプニングが多めです.しかし完全にエロコメディなのかと言うと,そういうわけではありません.弟と同じ美術部に所属する女子が弟に惚れていると知ると,ミミは彼女の恋を応援して弟とくっつけようとします.このあたりの展開は比較的健全なラブコメ漫画です.主要キャラクターの数が少なくて人間関係がわかりやすく,それでいて脇役もキャラが立っているのが素晴らしいです.3巻まで続くはずが,雑誌の休刊により打ち切られてしまったのはとても残念...


No.106 おひとり上手のなかむらさん ひぐちさとこ /1巻(連載中)/MF

 独身・アラサー・彼氏なし・しかも貧乳...そんなOLの日常を明るく自虐的に描いたコミックエッセイがこの作品.原作は,なかむらたまごさんのTwitterでのツイート.これが多くの女性の共感と笑いを呼んで話題となり,マンガ化するという経緯で単行本になりました.ただひたすらに笑えて,元気がもらえる作品です(失礼).作者のTwitterアカウントで都度公開されているので,いっぺんチェックしてみてくださいな.

https://twitter.com/nkmrerk


No.105 ぽんこつヒーローアイリーン ぼや野 /1巻(連載中)/KR

 火星でヒーローをしていたアイリーンは地球に左遷されてしまいます.そこで出会ったのはヒーローごっこをしている高卒無職のラブリーメロン.二人はお互いを同業者だと思い込み,二人で地球の平和を守ることになります! ...という何が何だかさっぱりなあらすじですが,とりあえずジャンルはギャグ4コマです.そして笑えます.まあまあ騙されたと思って2話まで読んでみるとよいです.ゲストで登場する濃い顔のお婆さんがいい味を出してたり,可愛い女の子ばかりの萌え4コマとは一線を画します.さらに,ポンコツ同士の友情が育まれていく過程も見所ですよ.


No.104 おさな妻の星 後藤羽矢子 /2巻(連載中)/ぶんか社

 フツーの独身サラリーマン,西太のもとに女子高生がやってきて「あなたの子どもを産みたい」と言い出します.彼女の名前はふう.ふうの家はひいひいお婆さんが存命で,もしふうの子どもが産まれたら日本初の来孫(きしゃご)が誕生するんだとか!その後のなりゆきで彼女と同棲することになった西太は「すぐに思い直すだろう」とタカをくくっていましたが... 後藤羽矢子先生といえば本作のような変わり種ラブコメが多いですが,ただ奇をてらっただけでなく思わず泣けてくる感動的な描写も多く,読み応え抜群です!


No.103 帷子しずくはリードしたい! 須賀達郎 /1巻(完結)/アース・スター

 恵体だけど小心者のプロ野球選手,帷子ユウリ.彼の幼馴染で新妻のしずくは,彼の「女房役」として色々リードしてあげたい!そしてユウくんとイチャイチャしたい...! この作品の一番の魅力はやはり「しずくが可愛い」こと.それに加え,見た目が怖そうなのにヘタレのユウリもギャップがこれまた可愛い.前作「2年2組のスタジアムガール」と比べるとマニアックなプロ野球ネタは控えめですが,プロ野球選手の名前をオノマトペに使うという面白い表現をしています.


No.102 アニマエール! 卯花つかさ /2巻(連載中)/KR

 チアに憧れて高校でチア部を作ろうとした主人公のこはね.部員集めをしていたらチア経験者を発見するのですが,彼女はとある理由からチアをやめたと言うのです.その理由を知ったこはねは,彼女にもう一度チアを始めてもらおうと思い切った行動に出ます... 天真爛漫で頭が弱いこはね,真面目で天然なひづめ,その他のキャラクターがみんな生き生きと描かれており,とても可愛らしい.セリフの文字が大きめに書かれていて非常に読みやすいというのも好印象です.きらら作品ですが女の子向け漫画のような作品です.


No.101 貧乳マイクロビキニーソ 川村拓/2巻(完結)/マイクロマガジン社

 「なにこれ?」って感じのタイトルですが,エロ要素は全くない,安心安全な4コマ漫画です.見た目も頭も行動も,みーんなお子ちゃまな女子高生のみゆきと,そんなみゆきが好きでたまらないけどヘタレなので友達枠に収まっている前田.そして二人をからかうのが大好きなドSキャラのマキ.3人のほんわかとした青春の日々を描いた作品です.とにかく小っちゃい子みたいにはしゃぐみゆきが可愛らしいのが高ポイント.話のメインはみゆきと前田のラブコメで,完全に前田の片思いだと思っていた恋が意外にも...という展開です.


No.100 君を回したい。 梅山たらこ/1巻(完結)/講談社

 自宅のトイレットペーパーの芯が可愛い女の子(しかも裸)になっていた!トイレットペーパーを回すほど,彼女の服(?)はなくなっていき,最後には... というちょっぴりエッチな作品(全年齢向け)です.出落ちと思われるような設定,かつ登場人物も少ないにも関わらず,ネタが豊富で飽きることなく楽しめました.主人公の母が謎に包まれた強キャラというのが特に面白い.ただ,ラストがかなり強引な感じになってしまったのは残念でした.


No.99 ドクター秩父山 田中圭一/3+2巻(完結)/小池書院ほか

 破天荒なグラサン外科医,秩父山が主人公のギャグ4コマ.連載が始まったのは昭和ですが,ワイド4コマ形式となっており,時代を先取りしていた感があります.それは置いといて...本作の特徴は何と言っても汚い下ネタとブラックジョーク.特に「ドクター秩父山だっ!!」に改題してからは下ネタに磨きがかかり,隠す部位も全部描いちゃってます.しかしギャグのキレは一級品で,下ネタに抵抗がない人にとってはクッソ笑える作品でしょう.何度も復刻版が発売されているあたり,この作品の根強い人気が伺えます.


No.98 だけど温田さんはひとりでデキない 町田すみ/2巻(完結)/タイム

 温室育ちの温田さんは,就職して一人暮らしを始めるものの,一人じゃなにもできません.それでも「自分ひとりでなんでもできるようになりたい」という熱意だけはありました.そんな温田さんは,ひとりでいるのが好きな同じ職場の富崎くんに感心し,彼につきまとうようになります... 天真爛漫な温田さんのぱあ~っとした笑顔に癒やされますし,彼女の「何もできなさ」には笑わせられます.終盤にはちょっぴりラブ要素もありますが,基本はほのぼのギャグ作品.安心して読める,タイム系作品らしい良作です.


No.97 概念 さんかくやま/1巻(完結)/富士見書房

 脱力系シュール4コマに新しい作品が仲間入りしました.この作品の特徴は,コマ枠やコマの間のスペース,オノマトペといったマンガ表現を使ったネタが多いことです.面白いところに目をつけたなあと感心する反面,奇を衒ったネタが全て似たような印象になっているので,台詞回しなどでもうひと工夫欲しいかなと思います.また,登場人物が5人いるようですがそれぞれに個性がないので,キャラ付けするか,登場人物を二人だけにするかにした方がよかったかな.


No.96 2年2組のスタジアムガール 須賀達郎/1巻(完結)/双葉社

 万年最下位のプロ野球チーム,ムーンナイツの熱狂的なファンであるスズは,ムーンナイツが好きになりすぎた結果,チームのチアリーダーになりました.本作は,スズたちチアの舞台裏を描いたワイド4コマです.プロ野球ファンならニヤリとするようなネタもたっぷり散りばめられています.ムーンナイツのモデルは横浜DeNAベイスターズ.本作の連載が打ち切りになった直後,本家のベイスターズは19年ぶりに日本シリーズに出場しました.この時まで連載が続いていてほしかったです.ちなみに,表紙のスズの握りはサークルチェンジですかね.


No.95 ことはの王子様 渡辺純子/2巻(完結)/KR

 大金持ちのお坊ちゃま・せのお様(5歳)と,お屋敷のメイド・ことはを中心に描かれるコメディー作品です.ことは以外にも個性的なメイドが登場し,ドタバタ劇が繰り広げられます.同じ作者の作品「まゆかのダーリン!」のスピンオフとして2004年に連載が始まった,きらら初期の作品です.今のきらら作品とは違い,ギャグ要素・ラブ要素・お色気要素が強めです.個人的にはとても読みやすいうえ,安心して笑える作品だと思います.なお,ことはは平成生まれであると明言されてますが,酒癖が悪いという特徴があります.(あれ?)


No.94 サトコとナダ ユペチカ/2巻(連載中)/ツイ4

 アメリカでルームシェアをしている大学生,日本人のサトコとサウジアラビア人のナダ.イスラム教徒,とりわけ女性は不自由を強いられていると思われがちですが,その文化に生きる本人たちは違った意識を持っていました.サトコは,意外なほど快活なナダと暮らすことで,これまで知らなかったイスラムの文化を学んでいきます. この作品は,私にとってとても勉強になる作品でした.ムスリムに対して親近感が湧きましたし,「留学して他国の文化を学ぶって,こういうことなんだ」と感じました.最初に読み始めたときは,まさかこんなに面白い作品だとは思いませんでした.


No.93 タイニードライブ 大石まさる/1巻(連載中)/少年画報社

 一人暮らしの高校生・すわ子の元に,突然すわ子の姉を名乗る人物がやってきた.なんと父親が知らないうちに再婚して,知らないうちに姉ができていたのだ.そんなこんなで,すわ子とその姉・ルーミのスッチャカメッチャカな二人暮らしが始まる... この作品,どことなく「ドラえもん」を連想させます.絵柄も昔の漫画っぽいですし,内容もSFチック.すわ子とルーミが空を飛んだり,突然体が大きくなったり.空想のような世界に暮らす二人の日常が面白おかしく描かれています.ネタが独創的すぎて,作者のセンスしか感じない...そういう作品です.またとんでもない4コマが誕生したもんだなあ.


No.92 宮本さん本気でヤメてくださいっ いわさきまさかず/2巻(完結)/だいおうじ

 電撃だいおうじが創刊した時に表紙を飾ったのがこの作品です.小国モノノフ王国の王子(実際は姫)と,その執事の宮本とのやり取りを中心に描くギャグ4コマ.宮本は容姿端麗なドSで,あの手この手を使って王子をいじり倒す...という内容です.設定自体は割とよくあるものだと思いますが,ギャグのキレとテンポが非常によく,面白い作品に仕上がっています.描き込み量が多い割にはスイスイ読めるのも好印象です.


No.91 イイタさんペイロード 玄鉄絢/1巻(連載中)/コアマガジン

 ちょっとワケアリの女ふたりが,車を魔改造しながら車中泊で日本列島を旅する旅行記4コマです.登場人物のハチャメチャな行動が印象的ですが,かなり丁寧な描写で描かれています.4コマといっても毎回オチがあるわけではなく,ストーリー漫画を4コマのコマ割りにした形式をとっています.初めてこの作品を読んだとき,「こういう4コマもあるのか!」と膝を打ちました.主人公のイイタさんは,風貌といい,破天荒な行動といい,「究極超人あ~る」の鳥坂先輩を連想させます.掲載誌はR18雑誌ですが,本作にはH描写はないです(ただし,単行本に同時収録されている別作品はR18です).


No.90 父とヒゲゴリラと私 小池定路/5巻(連載中)/竹書房

 みちるには,お母さんがいません.お母さんは,天国に行ってしまいました.そのかわり,みちるの家にはヒゲゴリラがいます.ヒゲが生えていてゴリラみたいだからヒゲゴリラです.この作品は,みちるとお父さんとヒゲゴリラの3人の家族のおはなしです. 「大人に読んで欲しい4コマ」といえばこの作品を挙げる人が多いのではないでしょうか.笑い・悲しみ・喜びがぎゅっとと詰まった傑作です.私が特に気に入っているシーンは,みちると遊んでくれる部下の女性が最愛の妻と重なって見えてしまい,そこに幸せを感じることに葛藤するみちる父. みんなが,未来を向いて歩いて行く.


No.89 数学女子 安田まさえ/5巻(完結)/竹書房

 理学部数学科の女子4人の日常を描いた作品です.かなり珍しいテーマを選んだように思いますが,奇を衒ったわけではなく,リアルな数学科の実態をきちんと描いているのが素晴らしい.それも単行本5巻をかけ,学部4年間のイベントや恋愛要素などをみっちり盛り込んでいます.数学科といえば,天才だが変人が多く,就職ができない,学問で食べていけるのはほんの一握り,といった暗い部分もかなりあります.そうしたところも隠さずに描いているところにリアルさを感じますし,そんな環境でも自分の道を進んでいこうとする主人公たちが輝いて見えます.理数系の読者は読むべし!


No.88 八十亀ちゃんかんさつにっき 安藤正基/4巻(連載中)/一迅社

 東京から名古屋に引っ越してきた男子高校生.「名古屋って意外と方言も少ないしフツーの街だな~」なんて思っていたら,どえりゃあ名古屋弁の女の子に遭遇します.彼女の名前は八十亀ちゃん.主人公は八十亀ちゃんと同じ写真部に入部し,彼女から次々とカルチャーショックを受けることとなります.名古屋はいいとこ一度はおいで パスポートなくても入れるでよ~ 独自文化を発達させた都市,名古屋への愛と自虐ネタがたっぷり詰まった4コマ漫画です.実は私も小学校~高校まで名古屋に住んでいたので,この作品にはとても愛着が湧きました.


No.87 まじかるストロベリィ まつもと剛志/10巻(完結)/白泉社

 植物が好きな大学生,日下部光太のもとに植物の妖精が現れます.妖精の名前はいちこ.いちこは光太の家に居候するようになります.いちこは見た目も中身も子供っぽく,大好きな光太とにゃん^2する(=じゃれつく)平和な日々を送ります.光太の後輩のほんわか女子・日夏や,園芸部顧問の太刀花先生といった人物や,いちこ以外の植物の妖精も次々と登場し,巻数を増すごとに賑やかになっていきます.登場人物はみんなピュアな良い子で,この作品を読んでいると優しい気持ちになれます.最後にはとあるキャラクターの意外な正体が明かされたりと,ストーリーも読み応えがあります.


No.86 堕天使の事情 神仙寺瑛/2巻(連載中)/竹書房

 神仙寺瑛先生の人気作「天使の事情」の続編.前作は保育園の赤ちゃんたちのお話でしたが,本作は中学1年生に成長した彼らを描く学園コメディーです.これまでの登場人物に加え,部活動の先輩など新しいキャラクターが加わりました.なお,主人公の太一はヤンキーな見た目とは裏腹に,園芸部と華道部を掛け持ちします.実は私,前作の「天使の事情」にはあまり興味がわかず,1巻しか読んでなかったんです.しかし若人の青春模様が描かれる本作はとても気に入りました.前作を読んでいなくても十分に楽しめる仕上がりになっています.


No.85 新宝島 手塚治虫/酒井七馬(原作)/1巻(完結)/育英出版

 手塚治虫先生が描いた最初の長編漫画がこの作品.少年ピート君が宝の地図を見つけ,知り合いの船長の船に乗り込みます.その後,宝の地図を奪いにきた海賊に船を襲われ,ピート君たちは海へ投げ出されてしまいます.漂流の末たどり着いたのは,宝の地図に描かれていた島!ピート君はこの島の宝を探しに出かけるのですが... ワクワク感がたまらない冒険漫画で,最後は意外な展開で幕を下ろす秀逸なストーリー.昔の作品と侮るべからず.「さすがは漫画の神様だ・・・!」という感動を私は覚えました.4コマ形式ではありますが,4コマ目にオチをつける作品ではありません.