コミック市場における4コマ

本日,私はある雑誌を購入しました.それも漫画雑誌ではなく,真面目な雑誌です.

その雑誌とは,出版業界の業界誌「出版月報」です.

最新号で2014年のコミック市場について特集が組まれていたので,購入してみたのです.

面白いデータが載っていたので,少し紹介します.

出版業界が厳しい状況にあるとは聞いていますが,コミック市場はどうなのでしょう?

コミックス(単行本)の販売部数や販売金額は,この20年間それほど大きな変動はありません.

ところがコミック誌の販売金額は下降を続けており,20年前の約1/3まで落ち込んでいます.

そして2014年,コミック誌の販売部数が初めてコミックスの販売部数を下回ったのです.

電子コミックが人気となる一方,紙の雑誌離れが顕著に表れています.

かく言う私も,雑誌は購読せずに単行本だけ買うタイプです.

ところで,コミックスは年間で何タイトル発売されているのでしょう?

この疑問に関して,次のようなデータがありました.

 2014年のコミックス新刊点数:12,700

「点数」というのは聞き慣れない単位ですが,例えば同じ年に1つの作品が2回新刊を出したとすると,2点カウントされるというものです.

なので,年間発売されるタイトル数は12,700より少ないということです.

週刊少年誌の作品であれば1年間に3~4回新刊を出しますが,月刊誌なら1~2回です.

また,連載が終了するなどの理由で年に1回しか新刊を出さない作品もあるでしょう.

これらを考慮すると,年間発売されるタイトル数は概ね6,000~8,000くらいではないでしょうか?

で,ここからが4コマの話題です.

2014年に発売された4コマコミックスは,約460点です.

これは,私が持っているデータからの推定値です.

私のデータはアンソロジーやよりぬき版などを含めていないので,正確な点数は分かりません.

ですが,460から大きく外れることはないでしょう.

コミックス全体の新刊点数が年間12,700なので,その中で4コマ漫画が占める割合は約1/27となります.

今月,マンガ大賞2015が発表されますが,最終選考にノミネートされた14作品の中に4コマが1作品入っています.

その作品は,月刊少女野崎くん.

マンガ大賞は2008年から始まりましたが,今回初めて4コマ作品が最終選考に残りました.

なお,今年の一次選考に入った4コマ作品は全235作品中11作品です.

 月刊少女野崎くん

 200年の夜と孤独~おひとりさま吸血鬼~

 父とヒゲゴリラと私

 飯田橋のふたばちゃん

 臨死!!江古田ちゃん

 かつて魔法少女と悪は敵対していた。

 ご注文はうさぎですか?

 ゴーゴーダイナマイツ

 きょうのスー

 孔明のヨメ。

 アホガール

4コマ作品は一次選考には多く選ばれるものの,最終選考に残るのは難しいようです.