君の名は。に興味がない私が作品紹介レビューについて考える

2016年の大ヒット映画「君の名は。」が本日,地上波初登場です.

きっと大勢の人がテレビ鑑賞するでしょうし,TwitterのTLはこの映画の話題で埋め尽くされるでしょう.

...でも私は「君の名は。」を見たいとはちっとも思わないんです.

ーなぜ見たいと思わないのか?ー

見たいと思うきっかけがなかったから.

もし,「この映画を見たい」と思わせる素敵なレビューを目にしていたら,私だってテレビで,いや映画館に足を運んで鑑賞していたかもしれない.

おや? これって4コマ紹介の話と繋がるんじゃ...?

ということで,今回は読者に興味を持たせるレビューについて考えてみようと思います.

(久々に真面目に文章を書くぞ!)

まず,私はほとんど映画を見ませんし,アニメもあまり見ません.それどころかテレビも滅多に見ません.

そういう習慣の人間なので,2時間のアニメ映画を見るという行為自体に抵抗があるんです.

読書に話を置き換えればより分かってもらえるでしょうか.

読書の習慣がない人が「この本が面白いよ!」「今すごく売れてるよ!」などと言われても,

本を読む事ことが「なんか面倒くさい」と感じ,なかなか読む気になれないといった感じ.

このように,興味がない人に作品に触れてもらうというのはかなり難しいことなのです.

最初のきっかけさえ与えてしまえば,「興味がない」と言っていた人も作品にのめり込んでくれる可能性は大いにあるんですけどね.

では,どんな風に作品を紹介すればよいでしょうか.

私の例ですが,「大ヒット上映中!」みたいな公告には全く興味が湧きません.

「みんな見てるよ」的な売り文句をひねくれ者の私が見ると「ふーん,でも私は『みんな』じゃないから」って思っちゃうんですよ.

「4コマ好きなら絶対読むべき」なんて表現は,私としてはNGです.

また,「『君の名は。』まだ見てないやつwww」って感じのレビュータイトルを目にしたことがありますが,その時は

「あ?何様だコイツ 意地でも見てやんねー」とイラッとしましたね.

興味がない人に作品を見てもらう一番確実な方法は,本なりDVDなりを無理矢理にでも貸すことでしょう.

また私の例なのですが,去年「シンゴジラ」にハマった友人が私にブルーレイを貸してくれて,それがきっかけで私は初めてシンゴジラを見ました.

それまでは特に見たいと思わなかったのですが,ブルーレイでゴジラの迫力あるシーンを見て

「これは映画館で見たらよかったかな」と感じました.

もちろんこれはリアルの知人に対する方法なので,ネットでは使えません.

そこで,興味を引くレビューの書き方について考えてみます.(ようやっと本題ですね)

まず,「とにかく騙されたと思って見てみろ」と力押しする方法.これは効果ありだと思います.

どう面白いのかはわからないけど,とりあえずその人が感動したということは伝わります.

「この世界の片隅に」という映画も2016年にヒットしましたが,私はこの作品を見に映画館へ行きました.

そのきっかけは,Twitterでフォローしている方が猛烈にこの作品を推していたからなんです.

この熱意に押され,「そこまで言うなら見てみようか」と思ったわけです.ちなみに映画には大満足でした.

ただこの方法は,「この人の言うことなら信用できるだろう」という間柄があってこそ効果のある宣伝方法だと思います.

全く知らない人から言われた場合では効果は薄い,または逆効果のときもあるかもしれません.

興味がない人に作品を紹介するレビューを書くときは,作品の中で最も一般受けする部分を売り出すことが大事です.

シンゴジラであれば,ゴジラが東京を破壊しまくるときの迫力や絶望感でしょう.

この作品はゴジラが暴れるシーンだけでなく,有事の際に国がどのような対応を取るのかをリアルに想定し,外交問題を絡めながら奮闘する人々のドラマも高く評価されています.

...が,言ってみればこれは玄人目線での評価.普段映画を見ない人にはゴジラが登場しないシーンは退屈に思えるかもしれません.

やはり一番盛り上がるシーンを強調してレビューするのが効果的でしょう.

え?ストーリーのないギャグ漫画のレビューはどうすればいいかって?

作者渾身のネタをネットで試し読みできるようにするしかないんじゃないかな(諦め)

レビューする上で問題になるのが,ネタバレをどこまで許容するかということ.

ネタバレが全く存在しないレビューなんてそもそもありえませんし,レビューを見る人はネタバレを覚悟していると私は思っています.

なので,作品の結末には触れない程度のネタバレはやむなしでしょう.

作品中盤までに明かされる衝撃的な展開をばらしてしまっても,「その先がさらにすごいんだぜ!ナイショだけど!」とさらなる衝撃を秘密にしておけばレビューとしてはセーフだと思います.

若干のネタバレを知ることは,その作品のレベルを把握できるのでよい参考になるとも言えます.

もちろん,作品のストーリーだけではなくそれを見た,読んだ人がどう感じたのかを書くことも重要ですよね.

読書感想文が嫌いだった私が上手く書けない部分ですが...

「時間が経つのを忘れた」「優しい気持ちでいっぱいになった」

ありきたりな表現ですが,感じたことを素直に書くだけでも作品の印象を伝えるには効果的なのかなと思います.

そのとき,否定的な文章はなるべく排除したほうがいいでしょう.

下げてから上げるという書き方もありますが,褒めて褒めて褒めちぎるくらいでいいと思います.

最後に,ニコニコ動画で「クソ映画レビュー」というシリーズを投稿している知的風ハットさん(メタルマンの人)のレビュー動画は素晴らしいので,レビューを書く方は私の文章なんかよりこの方の動画を参考にしてください.

私はこの方の影響でTSUTAYAを利用するようになりました.

では,そろそろ「君の名は。」の放送が終わりそうなのでこの辺りで筆を置きます.