ご当地ネタ4コマをまとめました

最近の流行りなんですかね,ご当地ネタを全面に出した4コマが急に増え始めました

ここ数年の間にこれだけのご当地4コマが生まれています

 

ローカル女子の遠吠え(静岡)

最近のご当地4コマブームの火付け役になった作品がこちら.大学進学を機に上京した主人公のりん子ですが,東京で見つけた仕事を辞め,静岡にIターンしてきます.新しい職場では東京から左遷されてきた雲春に出会い,雲春がカルチャーショックを受けてりん子がそれについて解説するという関係が出来上がります.ご当地ネタだけでなく田舎の良いところ・悪いところを描いており,その狭間でりん子が葛藤する姿に共感する読者も多いことでしょう.


広島さん、友達になってください(広島)

転勤族の家で育った女子高生のキミちゃんは,友達を作ることができず,とても内気な性格に育ちました.そんなキミちゃんが広島に定住することになったため,キミちゃんは広島人になろうと広島のことを勉強し始めます.そして,少しずつですが友達の輪が広がっていきます.


広島妹 おどりゃー!もみじちゃん!!(広島)

こちらも広島をネタにした作品ですが,舞台は東京.東京に暮らしていた主人公のもとにやってきた新しい妹が生粋の広島人だったという設定です.キツイ方言と広島との文化の違いに主人公はタジタジ...という話ですが私もあんまり読んでないので詳しくはわからないです.


八十亀ちゃんかんさつにっき(名古屋)

名古屋に引っ越してきた高校生の主人公は「意外にも名古屋ってフツー?」と思っていた矢先,こてこての名古屋弁を話す女の子に出会います.主人公がその女の子と同じ写真部に入部し,彼女に振り回されながら名古屋独特の文化を知っていきます.岐阜出身・三重出身の女の子も登場し,東海三県のご当地ネタがたくさん紹介されます.


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うみゃーがね!名古屋大須のみそのさん(名古屋)

名古屋出身のダンナと県外出身のヨメ.ダンナは料理研究家で,日々名古屋メシの研究に勤しんでいるという設定.そう,この作品は名古屋文化の中の「名古屋メシ」にスポットを当てているのです.ただ,私は1話しか読んだことがないので今どんな話になっているかわかりません.


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だもんで豊橋が好きって言っとるじゃん!(豊橋)

人気4コマ漫画家の佐野妙先生が,ご自身の生まれである豊橋を舞台にした作品です.豊橋に転入してきた女子高生が生粋の豊橋人の先輩に出会うというストーリーだそうです.この作品は最近始まったばかりということもあり,私は一度も読んだことがありません.


博多弁の女の子はかわいいと思いませんか?(博多)

博多から東京にやってきたどん子ちゃん.かつての幼馴染と出会いますが,彼はすっかり東京人になっていました.福岡と東京がお互いの文化を知り,相手に対して持っている(悪い)イメージを解消しています.


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博多女子は鬼神のごとく気が強か!? (博多)

人気4コマ漫画家の山東ユカ先生の新作です.私はまだ未読なので内容はお話できません.


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茨城ってどこにあるんですか? (茨城)

牛久出身の真枝先生の作品です.こちらも未読です.


出没! アダチック天国(東京都足立区)

足立区出身の竹書房編集者が吉沢先生に「足立区のイメージをアップさせる漫画を描け」という話を持ち込む...という実録漫画.足立区はヤンキーが多くて治安が悪いというイメージ(実情?)を逆手に取って,明るい自虐ネタに仕上げています.


 

これだけ多くのご当地4コマが生まれた理由は「ローカル女子の遠吠え」の成功が大きいと思います.

ローカル女子は地元新聞やテレビ等で紹介され,単行本の売上も上々だったようです.

ここで紹介した多くの作品も,連載が開始されるやいなや地元ニュースに取り上げられているようですから宣伝効果は大きいでしょう.

しかし,単に「地元のあるあるネタ」を紹介するだけの作品だと読者からすぐに飽きられてしまいます.

ローカル女子がヒットした理由は,地方都市の抱える問題だとか幸せな生き方とはなんだといった静岡だけに限らない問題に焦点を当てたことによって,静岡以外の多くの読者が関心を持ったからだと思います.

ローカル女子に倣うのであれば,後続の作品はそのようなテーマの奥深さも真似てもらいたいですね.