作者:なかま亜咲
巻数:3巻(完結)
出版社:芳文社/エンターブレイン
掲載誌:COMICぎゅっと!→まんがタイムきららキャラット
発売日:2006/7/27~2008/10/27
内容 |
ロボ&ギャグ&エロが満載の,他に類を見ない個性派作品です. 主人公の與那嶺ギコは,火星ロボの操縦士.超火力発電所の仲間とともに,人類に迷惑をかけるペンギン帝国との戦いに挑みます.ペンギン帝国の敵キャラクターは,当初「司令官」とペンギンコマンダーだけでした.しかし途中から”ペンギン帝国五人衆”という敵が登場し,様々な対面でのロボットバトルが展開されます. とはいえ,本作の基本はギャグ漫画です.登場人物は全員オツムが弱く,バトル中で間抜けな失敗をしては自滅...というパターンが多いです.また,ボケに対してツッコミ役が少ないので,ボケっぱなしというギャグスタイルが基本となっています. 「司令官 お体にさわります!」「かまわん!!」「やったあ♡」 「火星ロボはもう私の敵ではナいのダ!!」「貴様っ! 味方になってくれるのかい?」 このような,『そういう意味じゃねーよ!』とツッコみたくなるようなギャグが盛りだくさんです. さらに,読者サービスのお色気カットが多いのも本作の特徴です.中には,あまりにエロすぎるという理由でカットされたシーンがあるほど. |
雑感 |
本作の魅力は色々ありますが,やはり一番は『ギャグが笑える』という点でしょう.お決まりのセリフを違う意味に捉えたギャグはワンパターンではありますが,そのワンパターンなスタイルで次々と新しいネタを繰り出してくる作者には高いセンスを感じます. また,ギャグやエロ描写に注目されがちな本作ですが,ロボットバトルを4コマ漫画で描いた点も評価されるべきだと思います.私の知る限り,こうしたロボット4コマは本作を除いて他にありません.狭い4コマの枠の中で,細かい描写の多い巨大ロボットのバトルシーンを描くのはさぞ苦戦したことでしょう. エロ描写が多いので女性にはあまりオススメしませんが,それさえ気にしなければ(むしろ大歓迎でしたら)十分に楽しませてくれる作品です. |
小ネタ |
本作は,同作者の別作品「カニメガ大接戦!」と内容がリンクしています.この作品は単行本になっていませんが,今後単行本にまとめる予定があるそうです.さらに,エンターブレインで連載中の「健全ロボ ダイミダラー」も本作と世界観を共有しており,本作のキャラクターの一部が登場します. |
小ネタ2 |
なかま亜咲先生は鬼八頭かかし先生と親交が深いそうです.本作中でも鬼八頭先生の名前や,同先生の作品である「雅さんちの戦闘事情」が登場します. |
小ネタ3 |
本作の単行本は芳文社から絶版となった後,エンターブレインから新装版として発行されています.芳文社版と違う点は,単行本のサイズ,表紙,カバー裏,あとがきです. |
私が選ぶ ザ・ベスト |
1巻73ページ右 火星ロボらしい『そういう意味じゃねーよ!』的なギャグの中でも特に面白いネタです.初見で吹きました. |
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